夏にぜひ楽しみたいのが、白ワインあるいはロゼベースのカクテル。甘口タイプも辛口タイプも、盛夏の蒸し暑さを忘れさせてくれる爽快感があります。
見た目も涼し気なカクテル、ぜひお楽しみください。
・王道:キール
白ワインをベースにしたカクテルの筆頭に名が挙がるのはキール。キールはフランスのブルゴーニュの主要都市、ディジョンで生まれたカクテルです。
キールの誕生は1900年初頭。ディジョン市長であったフェリックス・キールは、ワインの生産で有名なブルゴーニュを宣伝すべく、ディジョンを訪問する政治家や起業家にある飲み物を振る舞い始めます。
それがブルゴーニュ産の白ワインと、クロスグリのリキュール(クレーム・ド・カシス)を使ったカクテルでした。
このカクテル、キール市長の考案とされていますが、一説によると地元の修道院に長らく伝えられてきたレシピであったのだとか。市長の名前にちなんだカクテル「キール」は、世に出るや否や、瞬く間に人気を博したのです。
ブルゴーニュ生まれのキール、使用する白ワインは辛口のアリゴテ。キールから派生したカクテルもたくさんあります。
赤ワインを使ったタイプは「キール・カーディナル」です。
またシャンパンを使った「キール・ロワイヤル」、シードルを使った「キール・ブルトン」、桃のリキュールを使った「キール・ペッシュ」、スパークリングワインを使った「キール・ペティヤン」などなど。
それでは、白ワインを使ったキールの作り方です。白ワインベースですが、カシスのリキュールが加えられて、素敵なカラーに仕上がります。
レシピ
材料
・白ワイン(アリゴテ) 90ml
・クレーム・ド・カシス 10ml
作り方
クレーム・ド・カシスをフルート型のグラスに入れ、白ワインを注いで完成。
・シンプル:スピリッツ・ビアンコ
シンプルかつフレッシュ感満載のカクテル「スピリッツ・ビアンコ」。赤色の要素を一切加えないため、「ビアンコ(イタリア語で白色の意味)」の名のとおりクールなカクテルです。
スピリッツ・ビアンコのメリットはなんといっても、シンプルに楽しめるところ。
また辛口のワインも、炭酸水とレモンの風味が加わることで格段に飲みやすくなります。
特にピノ・グリージョの産地である北イタリアでは、クラシカルなカクテルとして愛されています。
軽やかな飲み口は食前酒として用いられることも多く、ご家庭でも簡単に作ることができます。
レシピ
材料
・白ワイン(ピノ・グリージョがおすすめ) 120ml
・炭酸水 60ml
・レモンエキス 10ml
作り方
① フルート型のグラスを冷やしておく
② グラスによく冷やした白ワインを注ぎ、氷を加える
③ 炭酸水とレモンエキスも入れて、お好みでレモンのスライスを飾る
炭酸水とレモンエキスの代わりに、ガス入りの水で作ってもOK。とにかくシンプルで、材料さえあれば今日からでもできます。
・カジュアル:リモナータ・ロゼ
ウォッカとバジルの葉、レモンのピール、そしてロゼワインを使うこのカクテル、美しい色とアロマを楽しめます。
ブルーベリーやラズベリーなど、ロゼの色に合うフルーツを加えると、映えも抜群です。
レシピ
材料
・ロゼワイン 150ml
・ウォッカ 150ml
・レモンピール 1個分
・バジルの葉(ちぎったもの)お好みで
作り方
① レモンピール、バジルの葉をフルート型のグラスに入れる
② グラスに氷を加える
③ 白ワイン、ウォッカを注ぐ
④ お好みでラズベリーやブルーベリーを浮かせる
・おしゃれ:ビシクレッタ
イタリア語で「自転車」という意味を持つカクテル、ビシクレッタ。ビシクレッタは、1920~1930年代の北イタリアで大流行したカクテルです。
名前の由来は、このカクテルを飲みすぎた男性たちが、当時の移動手段であった自転車で帰宅する際、転んだり自転車を抱えて歩いて帰ったりすることが多かったというエピソードによるのだとか。
苦みのあるリキュール、カンパリと白ワインの組み合わせは、食前酒として最適。魚料理との相性がよいことでも知られています。
ちなみにカンパリは、19世紀にイタリアで生まれたリキュール。薬草を使った苦みが有名で、イタリアのバールでカンパリのない店はあり得ないほど普及しています。
おしゃれなカクテルですが、自宅でも簡単にできるのが長所です。
レシピ
材料
・白ワイン 60ml
・カンパリ 45ml
・ガス入りウォーター お好みで
作り方
① 氷をグラスに入れる
② カンパリを注ぐ
③ 白ワインを注ぐ
④ 好みでガス入りウォーターを加える
⑤ お好みでレモンの輪切りなどを飾る
・初心者向け:サングリア・ビアンカ
スペイン生まれのカクテル「サングリア」は、赤ワインで作るのが定番。しかし夏バージョンとして、白ワインで作るサングリアも人気です。
「サングリア・ビアンカ」という名前で知られており、フルーツが豊富な地中海諸国では、ここ数十年で人気が上昇中。
バーベキューや海辺のバカンスなど、野外でカジュアルに楽しむカクテルとして普及しつつあります。
サングリア・ビアンカに使われるフルーツは多様で、柑橘類ならばレモン、オレンジ、ライム、ブルーベリーやラズベリーなどのベリー類、パイナップルやマンゴーなどのトロピカルフルーツも定番です。梨や桃を入れても美味。
甘いフルーツに合わせて、白ワインは辛口を選ぶ人が多い模様。シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリージョなど、お好みで選んでみてください。
また、コアントローや炭酸水でアクセントをつけるのもおすすめです。
サングリア同様、サングリア・ビアンカもさまざまなバリエーションがありますが、一般的なレシピをご紹介します。
レシピ
材料
・白ワイン 720ml(1本)
・コアントローやウォッカなど お好みで30mlほど
・オレンジ 3個
・レモン 2個
・桃 1個
・シロップor砂糖 お好みで
・シナモンスティック 2本
作り方
① フルーツを小さくカットして、水差しや容器に入れる
② 白ワインを加える
③ お好みでリキュール、甘味料を加える
これで出来上がりですが、最低でも2~3時間、冷蔵庫で冷やすのがおすすめ。フルーツの方向が白ワインに移って、よりおいしくなります。