サングリアとは?特徴と魅力

スペイン料理のレストランでよく見かけるサングリア。
サングリアとはどんな飲み物なのでしょうか。分かりやすく解説します。
サングリアとは?
サングリアは、赤ワインとさまざまなフルーツ、砂糖や香料、スパイスを使って作る飲み物のこと。スペイン語で「血」を意味する「sangre」から派生した言葉です。その名のとおり、赤ワインの鮮やかな色が特徴的な飲み物です。
使われるフルーツはオレンジやレモン、リンゴ、桃など。スパイスはシナモンがよく使用されます。
サングリアのレシピは非常に多く、より軽やかで爽やかな味わいにするために、リキュールや炭酸水を加えることもあります。
「カラフェ」や「ハラ」と呼ばれるピッチャーに入れて、美しいビジュアルも楽しみながら飲みます。
サングリアはこんな風に楽しめる!
サングリアは、ワインに敷居の高さを感じている人も楽しめる飲み物。フルーツや炭酸水を加えるので、飲みやすいのがメリットです。
アレンジ方法も自由自在、季節のフルーツを活用し、自分の好みの味を楽しむことができます。ワインとフルーツの色合いがかわいらしく、家族や友人との食卓もおしゃれに演出してくれます。
なによりもサングリアは、お手頃な値段のワインで楽しめるのが最大の魅力。余ってしまったワインもサングリアにすれば、別の楽しみ方で、無駄なく消費できます。
酷暑がニュースになることが多いここ数年、日本の夏にもサングリアはぴったりですね。
サングリアの発祥
サングリアは、スペインだけではなく、ポルトガルを含むイベリア半島でよく飲まれる飲み物です。その発祥は、スペイン南部のアンダルシア地方と呼ばれています。
地中海気候のアンダルシアですが、一年のうち晴天日は250日に及ぶ年もあります。夏は特に高温になり、その気候を利用したワイン造りも盛んです。
サングリアは、アンダルシアの暑い夏を乗り切るために生まれ、発展してきました。伝統的に冷やして飲むことが多く、甘いフルーツをふんだんに入れて涼をとります。
おしゃれなビジュアルから、特別な日の飲み物にも見えますが、実際には非常に日常的なもの。赤ワインに甘味料を入れるという習慣は、2,000年以上前の古代ローマ時代からの伝統でした。
またヨーロッパでは、生水を飲むことで疫病がまん延することが多く、中世の時代も人々はワインをはじめとするアルコールを毎日飲んでいたことが分かっています。
甘くして香りをつけた赤ワインに、フルーツを入れるようになったのは17世紀以降のこと。
19世紀になると、スペイン各地で行われる祭りで、サングリアを目にするようになりました。
サングリアが世界中で知られるようになったのは20世紀
手軽に楽しめるサングリアは、1960年代に、スペインを訪れる観光客の間で話題になり、インターナショナルな知名度を持つようになりました。
1964年にニューヨークで開催された万博では、サングリアはスペインの公式飲料として提供され、人気を博しました。この万博をきっかけに、世界中でサングリアを楽しむ人が増えたといわれています。
サングリアのさまざまなバージョン
サングリアには、よく知られた赤ワインを使ったオリジナルバージョン以外にも、さまざまなレシピがあります。
特に使用するフルーツは、酸味や甘み、そしてカラーを活用して、クリエイティブに楽しめます。さまざまなレシピを参考に、ぜひオリジナルのサングリアに挑戦してみてください。
・オリジナルバージョン
赤ワイン、フルーツ、砂糖、シナモンをベースにしています。
・サングリア・ブランカ
「白いサングリア」という意味。白ワイン、またはスパークリングワインをベースにしたサングリアです。リンゴやグレープフルーツ、レモンなど、淡色のフルーツをよく使用します。
・サングリア・ロゼ
ロゼワインを使ったサングリア。ロゼのピンク色が映えるように、ベリー類やいちごを使うレシピが人気です。
・サングリア・クラレア
スペインのカタルーニャ地方やヴァレンシア地方で飲まれるサングリア。サングリア・ブランカとよく似ていますが、カヴァを使います。爽やかな飲み口が特徴です。
・ポルトガル風サングリア
ポルトガルでもよくサングリアが飲まれますが、ポートワインやマデイラワインを加えて濃厚な甘さを演出するレシピが人気。
・ホット・サングリア
サングリアは寒い時期にホットバージョンで楽しむことも可能。オレンジやリンゴなど、冬においしい果物とスパイスをたっぷり入れれば、体の芯から温まります。
サングリアを作ろう!自宅でできる簡単レシピ

見た目がおしゃれなサングリア。自宅でも気軽に楽しめる飲み物です。
オリジナルからアレンジまで、さまざまなサングリアのレシピをご紹介します。
オリジナルのサングリアのレシピ
使用するフルーツやリキュールは特に決まっていません。お好きな材料を加えて、おいしく作ってみましょう!
材料
・赤ワイン1本(750ml)
・オレンジ1個
・リンゴ1/2個
・レモン1/2個
・砂糖(あるいはハチミツ)大さじ3~5杯
・シナモンスティック1本
・リキュールなどお好みで
作り方
① フルーツを一口大にカットする
② 容器にフルーツと砂糖(あるいはハチミツ)を入れる
③ ②にワインとお好みのリキュールを加え、シナモンスティックも入れる
④ 冷蔵庫で冷やす
サングリア・ブランカのレシピ
サングリア・ブランカは、白ワインをベースに、爽やかさを演出するのがコツです。炭酸水で割っても飲みやすくなります。フルーツはグレープフルーツやベリー類もおすすめ。
材料
・白ワイン1本(750ml)
・レモン1個
・ライム1個
・桃1個
・リンゴや洋梨1/2個
・砂糖(あるいはシロップ)大さじ3~5杯
・シナモンスティック1本
・お好みのリキュールあるいは炭酸水
作り方
① フルーツを一口大にカットする
② 容器にフルーツと甘味料を入れる
③ ②にワインとシナモンスティック、お好みのリキュールを加える
④ よく冷やす
⑤ お好みに応じて炭酸水で割る
サングリア・ロゼのレシピ
優しいピンク色のサングリア・ロゼは女子会にもってこい。カラフルなフルーツを加えると華やかになります。
材料
・ロゼワイン1本(750ml)
・イチゴ10個前後
・ベリー類(冷凍でOK)50g前後
・桃1/2個
・砂糖(あるいはハチミツ)大さじ2~4杯
・お好みのリキュール
・シナモンスティック1本
作り方
① イチゴや桃を適当な大きさにカットする
② フルーツを容器に入れ、甘味料を加える
③ ②にワインやお好みのリキュール、シナモンスティックを入れる
④ よく冷やす
ホット・サングリアのレシピ
サングリアはホットにして冬も楽しめます。温めることでフルーツの甘さやスパイスの香りが引き立ち、寒い冬の夜にピッタリです。
材料
・赤ワイン1本(750ml)
・お好みのジュース(オレンジやマンゴーなど)150ml
・オレンジ1個
・リンゴ1/2個
・お好みのドライフルーツ(イチジクなど)適宜
・ハチミツ大さじ3~5杯
・シナモンスティック1~2本
・クローブ適宜
・お好みでローズマリーの小枝など
作り方
① フルーツを適当な大きさにカットする
② 鍋に赤ワイン、ジュース、フルーツ、スパイスを加えて加熱する
③ 弱火で温める
④ 耐熱容器に移し、ローズマリーの小枝などを飾る
サングリア向きのワインは?作るときはここに注意!

真夏だけでなく、一年を通じて楽しめるサングリア。しかし、すべてのワインがサングリアに向いているわけではありません。
サングリア向きのワインには、どんなものがあるのでしょうか。
サングリアを作るときの注意点や、楽しめるシチュエーションも含めて解説します。
サングリア向きのワイン&向かないワイン
サングリアの魅力は、甘酸っぱさにあります。その特徴を引き立てるために、ワインを選ぶときはこのような点に留意しましょう。
① 個性の強いものは避ける
② 渋みが強いワインは避ける
③ 安価なワインを選ぶ
サングリア向きの赤ワインには、渋みが強くないテンプラニーリョやガルナッチャがあります。白ワインならば、ソーヴィニヨン・ブランやピノ・グリージョなど、優しい味と風味を選ぶようにしましょう。
チリをはじめとする温暖な地域で生産する安価なワインもおすすめです。品種にこだわらず、1,000円台のワインでもおいしく飲むことができます。
逆に、サングリアに向かないワインにはどのようなものがあるでしょうか。
まず、樽熟成をしたワインは、フルーツの香りと調和しないためサングリア向きではありません。長期熟成のボルドーやバローロなどの重厚なワインも、サングリアの軽やかさには不向き。高価なワインは、ワイン本体の味を尊重して、サングリアには使わないのがベターです。
サングリアに向くワイン&向かないワイン
| 向く | 向かない | |
|---|---|---|
| 赤ワイン | 値段が安いワイン 安価なテンプラニーリョやガルナッチャ 2,000円以下のワイン |
値段が高いワイン 樽熟成をしたワイン カベルネ・ソーヴィニヨンやバローロなど渋みが強いワイン |
| 白ワイン | 値段が安いワイン ソーヴィニヨン・ブランやピノ・グリージョなどの甘口 |
値段が高いワイン 上質なリースリングやブルゴーニュの白など |
サングリアを作るときの注意
サングリアは、フルーツにワインの風味が染みこむとさらにおいしくなりますが、衛生面で注意する必要があります。また、かんきつ類の皮の部分からえぐみが出ることがあるため、作ったら早めに消費するようにしましょう。
フルーツの皮をそのまま投入する場合は、農薬の心配がないよう、有機栽培のタイプを使うのがおすすめ。容器は煮沸するなどして清潔なものを使い、フルーツが傷まないよう注意してください。
サングリアを楽しめるシチュエーション
涼し気な見た目のサングリアは、夏のアペリティフに最適。ポテトチップスやピッツァなどをつまみながら、長い夏の午後、サングリアをお供に優雅に過ごしてみてはいかがでしょうか。
赤ワインをベースにしたサングリアは、トルティーリャやタパスなど、スペインのバル風に楽しむのもおすすめです。豪快なバーベキュー料理や、肉のローストも、サングリアでカジュアルに楽しむことができます。
白ワインを使ったサングリア・ブランカは、魚介のパエリャと合います。魚介のうま味がお米に染み込んだパエリャと、爽快なサングリア・ブランカ。地中海のバカンス気分を味わえます。
甘みを控えめにしたサングリアならば、デザートとも好相性。週末の女子会やちょっとしたパーティーでも、サングリアは大活躍してくれます。
これがおすすめ!サングリア向きのワイン
サングリアを作りたいと思ったら、ぜひこちらのワインでトライしてみてください!
・カジュアルな価格のフルーティーなスペインの赤!
【ヴィセンテ・ガンディア】エル・ミラクル NO.1 プレミアム レッド
サングリアの故郷、スペインの赤ワインです。1,000円台ながらサクラアワード受賞歴を持つ実力派。控えめな渋みと際立つ果実感は、サングリア向きです。濃密なフルーティーなアロマに、スペインの情熱が感じられます。かんきつ類の酸味を利かせて、バランスよい味わいを楽しんでみてください。
・花のアロマでサングリア・ブランカを演出!さまざまなフルーツと合わせて
【スリー・ピラーズ】ザ・グルメ シャルドネ
サングリア・ブランカを作るときにおすすめの1本。飽きの来ない飲みやすさが魅力で、お好みのフルーツと合わせて楽しめます。オーストラリア産らしい大らかさがあり、アプリコットやジャスミンの香りがほのか。桃やメロンなど、夏のフルーツと合わせてお楽しみください。
・フレッシュな味わいと淡いピンク色はサングリア・ロゼに最適!
エコ・バランス オーガニック・ロゼ ヴァレ・デル・ラペル
繊細な味わいとピンク色を持つロゼ。ヴィーガン認証も受けたワインで、ラベルのデザインも秀逸です。親しみやすい魅力は、チリ産ワインの特徴です。シルキーでフレッシュ、そして造り手の芯の強さが伝わるロゼは優しい飲み心地。サングリアとの相性も抜群です。















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