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お料理とワイン
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36 カベルネ・ソーヴィニヨンは「黒ブドウの王様」!特徴と魅力を徹底解説(2025.10.27)

カベルネ・ソーヴィニヨンは、赤ワイン用のブドウとしてもっとも有名な品種です。
長期熟成によって豊かな香りと複雑味を持つタイプが多く、超高級なワインも数多く存在します。

ボルドーやカリフォルニアを銘醸地とするカベルネ・ソーヴィニヨンには、どんな特徴があるのでしょうか。
ほかの品種との違いや素敵なペアリングも含めて、カベルネ・ソーヴィニヨンの魅力と特徴を徹底解説します。

カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴を知ろう

カベルネ・ソーヴィニヨンは「黒ブドウの王様」。赤ワイン用のブドウとして、もっとも有名な品種です。
素敵な響きを持つカベルネ・ソーヴィニヨンとは、どんなブドウなのでしょうか。 その概要を解説します。

カベルネ・ソーヴィニヨンの簡単な歴史

1996年にカリフォルニア大学で行われたDNA分析によって、カベルネ・ソーヴィニヨンの起源が科学的に証明されました。

それによると、カベルネ・ソーヴィニヨンは、1600年代に誕生。銘醸地、フランスのボルドーが生まれ故郷です。黒ブドウのカベルネ・フランと、白ブドウのソーヴィニヨン・ブランの自然交配によって生まれたことが分かっています。300年以上の歴史を持つブドウ品種ということになります。

カベルネ・ソーヴィニヨンは、現在もボルドーの主要品種。特に砂利質で水はけのよいメドック地区で栽培が盛んになり、メルローなどとブレンドするいわゆる「ボルドーブレンド」の銘ワインが造られるようになりました。

19世紀から20世紀にかけて、カベルネ・ソーヴィニヨンは世界各地に普及。現在はアメリカのカリフォルニアなどを中心に、イタリア、スペイン、チリ、オーストラリア、南アフリカで栽培され、おいしいワインの原料になっています。

カベルネ・ソーヴィニヨンとはこんなブドウ

カベルネ・ソーヴィニヨンのブドウは、温厚な気候と水はけのよい土壌を好みます。晩熟種で病害に強いのが特徴で、粒が小さめの小ぶりのブドウです。

果皮が厚いため、ポリフェノールやタンニンを豊富に含んでいます。適応力が強いことから、世界各地で栽培され、それぞれの風土の特徴を映したワインを生み出しています。

カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴

カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴をまとめると、次のようになります。

・たくましいボディとしっかりとした骨格を持っている
・タンニンが強く、渋みが豊か
・栽培される場所によって多彩な個性を見せる
・ほかの黒ブドウの品種と比べると色が濃い
・長期熟成することで、豊かな香りと複雑味が加わる
・メルローなどのほかのブドウとブレンドされることが多い
・ボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨンは、酸味のインパクトが効いた超高級ワインになる
・カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンは、果実味がストレートに伝わる飲みやすいワインになる

カベルネ・ソーヴィニヨンの味と香り

カベルネ・ソーヴィニヨンは、ボルドー原産の秀逸な品種です。
生産地によって特徴は異なりますが、一般的に次のような味と香りを特徴としています。

味:渋み、果実味が強く、長い余韻を楽しめる
香り:インク、ヒマラヤスギ、カシス、コショウなど

こうしたカベルネ・ソーヴィニヨンの味と香りは、気候によって変化します。冷涼すぎる気候の中では、カベルネ・ソーヴィニヨンは完熟できず、青さを感じる香りを持つようになります。

温暖な気候の中でボディはまろやかになりますが、気温が高くなると酸味が控えめになるのもカベルネ・ソーヴィニヨンの特徴。比較的温暖な気候の産地と、高温の産地でも、違いがあります。

比較的温暖な土地のカベルネ・ソーヴィニヨン(ボルドー、チリなど):
・酸味が強い
・ボディはまろやか
・カシス、ブラックベリー、ピーマン、ミントのような香り
・熟成タイプは葉巻やレザーの香り
・オーク樽熟成タイプは、トースト感やバニラ、クローブ、コーヒー、スギなど

高温の土地のカベルネ・ソーヴィニヨン(ナパ・ヴァレー、イタリア・トスカーナなど):
・フルボディ
・酸味が控えめ
・ブラックチェリー、カシス、チョコレートの香り
・熟成タイプはドライフルーツやレザーの香り
・オーク樽熟成タイプは、バニラ、ココナッツ、クローブ、スモークしたような香り

カベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地

世界各地で栽培されているカベルネ・ソーヴィニヨンだけに、銘醸地も多数あります。

代表格は、なんといっても原産地であるフランスのボルドー。カベルネ・ソーヴィニヨンはボルドー地方のテロワールで実力を発揮し、中でもポイヤックやサン・ジュリアンが有名です。

そのほか、伝説的なカベルネ・ソーヴィニヨンの銘ワインが多いアメリカのカリフォルニア、スーパータスカンを生み出すイタリアのトスカーナ、注目度が急上昇しているオーストリアやチリが有名です。

カベルネ・ソーヴィニヨンの有名なワインは?

カベルネ・ソーヴィニヨンという品種名を聞いてピンと来なくても、ワインの名前を聞けば「それは知ってる!」と思う方が多いはず。

カベルネ・ソーヴィニヨンを原料とする、有名なワインをご紹介しましょう。

・ボルドーの五大シャトー
ワインに詳しくなくても「五大シャトー」という言葉は耳にしたことがあるかもしれません。また「シャトー・マルゴー」や「シャトー・ラトゥール」というワインの名前も、映画や小説でおなじみです。

ボルドーの五大シャトーのワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体にして造られています。その多くは、冷涼で粘土質の土壌を好むメルローとのブレンドで、長期熟成のポテンシャルを持つ超高級ワインを生み出しています。

・カリフォルニア州ナパ・ヴァレー
新世界の代表格はカリフォルニア州のナパ・ヴァレー。ナパを象徴する超高級ワイン、オーパス・ワンをはじめ、カルトワインとして有名なスクリーミング・イーグルは、カベルネ・ソーヴィニヨンから生まれます。

・イタリアのスーパータスカン
イタリアのスーパータスカンも、カベルネ・ソーヴィニヨンなしには語れません。サッシカイアやオルネライアは、イタリアの至宝とも呼ばれる評価があります。

カベルネ・ソーヴィニヨンとほかの品種との違いは?

カベルネ・ソーヴィニヨンは、ほかの黒ブドウの品種とどのような違いがあるのでしょうか。 主要な黒ブドウの品種と、カベルネ・ソーヴィニヨンの違いを解説します。

・メルロー
メルローは、カベルネ・ソーヴィニヨン同様、ボルドーの主要品種です。カベルネ・ソーヴィニヨンとブレンドされて引き立て役になったり、ライバルとして好敵手になったりする黒ブドウです。

メルローは、カベルネ・ソーヴィニヨンに比べるとタンニンが柔らかく、口当たりが滑らか。果実感がより凝縮していて、土やキノコの香りをまとうタイプが多数あります。

カベルネ・ソーヴィニヨンよりも早熟で、比較的涼しい気候でも育つのがメルローの特徴。カベルネ・ソーヴィニヨンとブレンドされることで、ワインの渋みを軽減し、柔らかい味わいにする役割を果たします。

・ピノ・ノワール
繊細で官能的と表現されることが多いピノ・ノワール。フランスの銘醸地としてボルドーと双璧を成すブルゴーニュの主要品種です。複雑ながら、優しさとふくよかさを持つピノ・ノワールは、力強いカベルネ・ソーヴィニヨンとは対照的な魅力を持っています。

ピノ・ノワールは、カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると色が淡く、タンニンが控えめ。ラズベリーやイチゴなどの、デリケートな香りが特徴です。カベルネ・ソーヴィニヨンよりも気難しい品種で、栽培は困難。最高レベルになると、「ロマネ・コンティ」のような世界的レベルのワインが生まれます。

ブレンドされることが多いカベルネ・ソーヴィニヨンと違い、ピノ・ノワールは単一品種での生産が主流です。

・シラー
フランスのローヌ渓谷で多く生産されているシラー。新世界ではシラーズと呼ばれて、世界各地で生産されています。

カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーの最大の相違は、スパイシー感。黒コショウを思わせるアロマが特徴です。カベルネ・ソーヴィニヨンほどタンニンは強くなく、青みがかった色調。 カベルネ・ソーヴィニヨンより早熟で、冷涼な土地でも青い香りがワインに反映されることはまれです。

フランスのローヌ渓谷のほか、オーストラリアのバロッサ・ヴァレーのシラーが有名です。

カベルネ・ソーヴィニヨンとほかの品種の比較表

品種 特徴 銘醸地
カベルネ・ソーヴィニヨン 深いルビー色 タンニンが強く、渋みがある
黒い果実のアロマ
酸味は比較的強い
長期熟成に優れている
強い骨格を持つ
ボルドー、カリフォルニア、トスカーナ、オーストラリア、チリ
メルロー ルビー色 比較的柔らかな味わい
赤い果実のアロマ
酸味は控えめ
早熟でまろやか ボルドー、カリフォルニア、トスカーナ
ピノ・ノワール 淡い紅色 タンニンは控えめでシルキー
赤い果実のアロマ
繊細ながら酸味は強め
エレガントで複雑 ブルゴーニュ、オレゴン州、ニュージーランド
シラー(シラーズ) 青紫色 タンニンはカベルネ・ソーヴィニヨンほどではないが強め
黒コショウやスミレのアロマ
酸味は中程度
スパイシー感が強い ローヌ渓谷、オーストラリア、ワシントン


ボルドー、カリフォルニアをはじめとする銘醸地と特徴

カベルネ・ソーヴィニヨンといえば、ボルドーやナパ・ヴァレーが有名な生産地。 それ以外にも、世界各地にはカベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地が数多くあります。 それぞれの特徴や魅力とともに、各銘醸地を解説します。

ボルドー

ボルドーは、カベルネ・ソーヴィニヨンの生まれ故郷です。当然のことながら、世界でも有数のカベルネ・ソーヴィニヨンの名産地。五大シャトーを有するボルドー、その名を聞くだけで、極上の赤ワインを思い浮かべる方も多いことでしょう。
ボルドーにおけるカベルネ・ソーヴィニヨンの特徴を説明します。

気候と土壌
フランスでも比較的南部に位置するボルドーは、温暖な海洋性気候。とはいえ、ブドウの栽培地としては気温が低い日も多く、ゆっくりと成熟していく特徴があります。

ドルドーニュ川、ガロンヌ川、ジロンド川という3つの川の流域がボルドーの中心。ボルドーは大別すると、「右岸」と「左岸」に分かれます。
カベルネ・ソーヴィニヨンの生産で有名なのは「左岸」です。左岸は砂利質の土壌で、水はけが非常によいことで知られています。一方の「右岸」は、水持ちのよい粘土質の土壌でメルローの栽培向きです。

主要な産地
ボルドーの中でも、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に栽培しているのは、メドック地区とグラーヴ地区です。

特に有名なメドック地区は、5大シャトー中4つを有しており、いずれもカベルネ・ソーヴィニヨンをベースにした赤ワイン造りで有名です。

メドック地区は、ガロンヌ川左岸の段丘と、ジロンド川河口付近の砂利質の土地にあります。「シャトー・ラフィット・ロートシルト」「シャトー・ラトゥール」「シャトー・ムートン・ロートシルト」はポイヤックに、「シャトー・マルゴー」はマルゴーにあり、世界中のワインファンが渇仰するワインが多数生まれ続けています。

グラーヴ地区にある唯一の五大シャトーは「シャトー・オー・ブリオン」。グラーヴ地区は、メドック地区の南側にあり、砂利と砂れきの土壌です。

味わいと風味
ボルドー産のカベルネ・ソーヴィニヨンはとてもクラシカル。濃厚さよりも、抑えた大人のエレガンスが魅力になっています。
冷涼な気候に由来する酸味の強さは、メルローやカベルネ・フラン、プティ・ヴェルドとのブレンドで緩和され、骨格がしっかりしていながら優美な味わいです。これ見よがしな強いアルコール感がないのも、フランスワインらしいといえるでしょう。

ブラックカラントやカシス、インク、タバコやスギのアロマがあり、抜群のバランスを誇ります。

カリフォルニア

カベルネ・ソーヴィニヨンの名産地、新世界代表といえばカリフォルニア州。その特徴を解説します。

気候と土壌
西海岸に位置するカリフォルニア州は、ブドウ栽培に適した日照に恵まれた土地柄。海岸沿いの山脈と、内陸にあるシエラネバダ山脈の間に位置し、北から南へ流れる寒流の影響を受けています。
海が近いほど冷涼な気候となり、ナパ・ヴァレーやソノマでは霧が出ることもしばしば。ブドウはゆっくりと成熟し、十分な糖度を蓄えられます。

ナパ・ヴァレーは、火山性土壌や沖積土など多様な成分から成り立っています。水はけのよさと適度な負荷によって、カベルネ・ソーヴィニヨンはより奥の深い味わいを醸し出します。

主要な産地
カリフォルニア州におけるカベルネ・ソーヴィニヨンの主な産地は、ナパ・ヴァレー、ソノマ・カウンティ、ノース・コースト、セントラル・コーストなどです。

1970年代、それまでの大量生産中心だったアメリカのワイン造りを根底から覆したのが、ロバート・モンダヴィをはじめとする生産者たちでした。
彼らが、新たなワインの生産地として開拓したナパ・ヴァレーやソノマは、旧世界に劣らない出来のカベルネ・ソーヴィニヨンの産地として知られるようになりました。特にナパ・ヴァレーのワインは、「カベルネ・ソーヴィニヨンの王」と呼ばれることも。

ロバート・モンダヴィが手掛けたアイコン的な「オーパス・ワン」、1976年の「パリスの審判」(後述)で世に出た「スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ」、カルトワインの一つである「ハーラン・エステート」などが有名です。

味わいと風味
カリフォルニア産のカベルネ・ソーヴィニヨンは、リッチな果実味と肉付きのよさが特徴。アルコール度数が高く、明朗なパワーに満ちたワインが生まれます。

カシスやブラックベリーなど、黒色系の果実のアロマが濃厚。新樽やフレンチオークを使用することが多いため、バニラやトースト、ココナッツのような香ばしい風味を伴っています。

旧世界のワインらしく親しみやすさがあり、若いうちから飲めるのもカリフォルニア産の魅力です。

カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンの名を知らしめたエピソード「パリスの審判」
今でこそ、カリフォルニア産のカベルネ・ソーヴィニヨンの高評価は不動ですが、その昔は旧世界に押されがちだったのも事実。

カリフォルニア・ワインの名を世界に知らしめたのは、1976年にパリで開催されたブラインドテイスティングの大会でした。この大会で、シャトー・ムートン・ロートシルトやシャトー・オー・ブリオンを抑えてトップになったのが、ナパ・ヴァレーのスタッグス・リープ・ワイン・セラーズのカベルネ・ソーヴィニヨン。

固定観念を揺さぶり、それまでの概念を打ち砕いたこの大会は、ギリシャ神話をもじって「パリスの審判」と呼ばれています。カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンを一躍有名にした事件でした。

トスカーナ

イタリアにおけるカベルネ・ソーヴィニヨンは、スーパータスカンの名声によって確立したといっても過言ではありません。トスカーナはキャンティで有名ですが、それとは別に、ボルゲリとボルゲリ・サッシカイアという有名なカベルネ・ソーヴィニヨンの名産地があります。その魅力を解説します。

気候と土壌
イタリア中部に位置するトスカーナでは、丘陵地帯に植えられたブドウが風景になっています。トスカーナ地方は非常に日照時間が多く、高温になりがち。しかし、カベルネ・ソーヴィニヨンのスーパータスカンが生まれたマレンマ地区は、トスカーナの南西にあり、海に面しています。涼しい風が吹き、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に向いた気候です。

土壌は砂利質に石が混じっているのが特徴。この土地を所有していた貴族は、ボルドーのメドック地区の土壌に似ていることに気がつき、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを植樹しました。

一説によると、領主であった貴族はボルドーのシャトー・ラフィット・ロートシルトからブドウの樹を分けてもらい、自分の土地に植樹したといわれています。

主要な産地
トスカーナは、ボルドーと同様に、ブレンドして造るワインが主流です。醸造スタイルがボルドーに似ているトスカーナの中でも、カベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地といわれているのがボルゲリとボルゲリ・サッシカイアです。

トスカーナでは伝統的にサンジョヴェーゼが主流でしたが、ボルゲリの領主はあえてボルドーの品種を植樹。DOCのルールに縛られない自由なワイン造りを行った結果、スーパータスカンが誕生しました。

ちなみに、1944年に植樹されたブドウから造られるワインは、当時は領主が家族や知人と楽しむテーブルワインでした。しかし、伝統から逸脱した高品質は、有名なワイン評論家ロバート・パーカーの目に留まりました。その卓越した品質をたたえ、パーカー自身が「スーパータスカン」の名称を提唱したのです。

味わいと風味
トスカーナのカベルネ・ソーヴィニヨンは、メルローだけではなく、サンジョヴェーゼとブレンドされることもよくあります。地中海の太陽の恵みを受けて、ボルドー同様に力強く、イタリア独特の官能や濃密さが特徴です。

カシスやプラムなどの黒色系果実の凝縮感に加え、ユーカリやミントのような清涼感を感じることも。ブルーベリージャムのような甘いニュアンスもあり、バランスのよさが魅力です。

1978年のテイスティング大会がきっかけに世に出る
ナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨン同様、ボルゲリ・サッシカイアが脚光を浴びたのも、テイスティング大会がきっかけでした。

1978年、ロンドンで開催されたワインの大会で、まったく無名だったボルゲリ・サッシカイアのカベルネ・ソーヴィニヨンが、ボルドーのメドック地区の1級格付けワインを破って勝利。「ボルゲリ」の名が一躍有名になりました。

オーストラリア

オーストラリアは、シラー(シラーズ)に次いでカベルネ・ソーヴィニヨンの生産が多い国です。広大な大地から生まれる大らかなカベルネ・ソーヴィニヨンの魅力を解説します。

気候と土壌
オーストラリアにおけるカベルネ・ソーヴィニヨンの主要生産地は、2つあります。一つは、南オーストラリア州のクナワラ。「テッラ・ロッサ」と呼ばれる赤土の土壌が特徴で、鉄分を多く含む土から骨格のしっかりしたワインができるといわれています。
この土壌の下層部分は石灰質で、ワインに複雑味を与える役割も果たします。オーストラリアのほかのワイン産地と比べると冷涼な気候ですが、土壌の豊かさと相まって、洗練されたカベルネ・ソーヴィニヨンが生まれます。

もう一つは、西オーストラリア州のマーガレット・リヴァーです。オーストラリアの大地は一般的に乾燥し高温ですが、マーガレット・リヴァーは一年を通して温暖な気候。
鉄分を含む砂利質の土壌は水はけがよく、ブドウの栽培向きです。降水量が少ないため、糖度をしっかりと凝縮したブドウが出来上がります。

主要な産地
オーストラリアのワイン生産は、南オーストラリア州が全体の約4割を占めます。カベルネ・ソーヴィニヨンも、南オーストラリア州のクナワラやバロッサ・ヴァレーで高品質なタイプが生産されます。
また、ヨーロッパからの移民によるワイン生産が盛んだった西オーストラリア州は伝統的な製法を用いるワイナリーが多く、地中海気候のマーガレット・リヴァーは、カベルネ・ソーヴィニヨンの名産地になっています。

特にクナワラは、「オーストリアのカベルネ・ソーヴィニヨンの聖地」と呼ばれ、ボルドーによく似た最上級のワインの産地。旧世界と新世界のよいところを反映する銘品が多数あります。

味わいと風味
ボルドーによく似たカベルネ・ソーヴィニヨンを生産するクナワラ産は、タンニンと酸の骨格が明快で、タイトなイメージ。オーストラリアの大地を思わせる大らかさと、伝統重視のスタイルから生まれたエレガンスを併せ持っています。凝縮したカシスやプラムの香りが、うっすらとしたユーカリのアロマとほどよい酸に絡み、絶妙なバランスになります。

マーガレット・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンは、クナワラ産と比較すると繊細。カシスやスグリなどの黒色系果実に加え、ローリエやスギのニュアンスが感じられます。タンニンや酸のスケールが大きく、果実味が引き締まっているのが特徴です。

チリ

品質の高さとコスパのよさから、「チリカベ」の相性で呼ばれるチリのカベルネ・ソーヴィニヨン。その特徴と魅力を解説します。

気候と土壌
チリは、19世紀後半にワイン生産地を襲ったフィロキセラ被害からまぬかれた唯一の国。その理由は、アンデス山脈やアタカマ砂漠、寒流が流れ込む大西洋、氷河など、天然の障壁によって守られている地勢にあります。

そのため、19世紀半ばに移民たちがフランスから移植したカベルネ・ソーヴィニヨンが接ぎ木されることなく生きていて、コスパのよい高級ワインを生み出しています。

カベルネ・ソーヴィニヨンの名産地セントラル・ヴァレーは、理想的な地中海性気候。アンデス山脈の氷河によって運ばれた砂利も、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に寄与しています。

主要な生産地
チリのワイン生産地は、南北1,400kmに伸びる細長い地域に広がっています。カベルネ・ソーヴィニヨンが生産されるのは、中央部のセントラル・ヴァレーと北部のアコンカグア・ヴァレー。

大西洋とアンデス山脈に囲まれた峡谷に位置するセントラル・ヴァレーは、チリでも有数の高級ワインを生産しています。その中でも特に、マイポ・ヴァレーのプエンテ・アルトは、まろやかなカベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地です。

北部のアコンカグア・ヴァレーは、昼夜の温度差が大きく、理想的な栽培地として知られています。特に海側にあるアコンカグア・コスタは、今後の成長が楽しみな生産地です。

味わいと風味
高品質ながら親しみやすく、コスパのよいチリのカベルネ・ソーヴィニヨンは、ここ数年、日本でも大人気。チリワインの輸入量は10年で7倍に増加しましたが、「チリカベ」のおいしさがその躍進を後押ししています。

チェリーやストロベリージャムのような香りの中に、黒コショウやナツメグを感じる心地よさが魅力。ボリューミーで丸みを感じる味わいが特徴です。タンニンはしっかりとしていながら、ほどよい青さと柔らかさがあり、ワイン初心者にもおすすめ。色も濃く美しく、写真映えも抜群です。

カベルネ・ソーヴィニヨンのおいしい飲み方

カベルネ・ソーヴィニヨンをよりおいしく飲むには、どんな工夫が必要でしょうか。
保存期間やおすすめのペアリングも含めて、おいしい飲み方を解説します。

カベルネ・ソーヴィニヨンをおいしく飲むための適温

カベルネ・ソーヴィニヨンは、15~18℃が適温です。長期熟成タイプの高級ワインは、やや高めの16~18℃で飲むのがベター。

カベルネ・ソーヴィニヨンの最大の特徴、それは多めのタンニンです。タンニンは温度が低くなると、より強く渋みを感じる傾向があります。一方、あまりに高い温度になると、アルコールの風味が強くなり、せっかくの複雑味を感じられなくなってしまうこともあります。

ぜひ適温でおいしく飲む工夫をしてみてください。

保存期間

カベルネ・ソーヴィニヨンは、長期熟成に耐えるポテンシャルを持ったワイン。ただしどのくらい保存ができるかは、ワインの銘柄やヴィンテージによって変わります。

カジュアルな価格のカベルネ・ソーヴィニヨンならば、一般的に1~5年程度。少し高めのタイプになると、5~10年保存できるタイプも多数あります。

またボルドーのシャトー・マルゴーやシャトー・ロートシルト、ナパ・ヴァレーのオーパス・ワンやスクリーミング・イーグルなどのプレミアムタイプは、20年以上保存可能なことも。

湿度と温度を適切に保ち、保存するようにしましょう。

カベルネ・ソーヴィニヨンのよく知られるペアリング

赤ワインの中でも、スタンダードな味わいを楽しめるカベルネ・ソーヴィニヨン。赤ワインらしい要素をバランスよく持つカベルネ・ソーヴィニヨンを起点にして、ワインの世界に足を踏み入れてみましょう。

カベルネ・ソーヴィニヨンはよく、牛肉のグリルやラム料理、ジビエをペアリングされます。しっかりとしたタンニンは、肉料理の脂と相乗効果をもたらし、どちらもよりおいしくいただくことができます。
また、アルコール度数の高さやボディの重厚感も、重みのある肉料理とバランスがよくなります。

メルローの割合が高いサン・テミリオンなどのボルドーは、鶏肉料理と合わせても美味。フランス料理によく登場するカモは、ポイヤックの古典的なカベルネ・ソーヴィニヨンと合わせて楽しみましょう。

具体的なおすすめペアリング例

カベルネ・ソーヴィニヨンを気軽に楽しみたい場合は、タンニンが控えめのお手頃なカベルネ・ソーヴィニヨンでトライしてみましょう。

自宅でできる料理と合わせたい場合は、チーズやデミグラスソースを使った濃厚なハンバーグがおすすめ。またシンプルなローストでも楽しめます。甘辛いタレの焼き鳥もぜひ試したいところです。

意外なところでは、中華料理とのペアリング。
青椒肉絲や麻婆豆腐など、日常的な中華料理と合わせていただけます。

おすすめのカベルネ・ソーヴィニヨン

赤ワインの王道ともいうべきカベルネ・ソーヴィニヨン、迷ってしまったらぜひ参考にしてください。

・銘醸地マルゴーの本領発揮!王道のカベルネ・ソーヴィニヨンを楽しむ
デュロン マルゴー プレステージュ

力強いことで知られるカベルネ・ソーヴィニヨンの中で、女性的で繊細な味わいを持つマルゴー村の1本。
1873年からマルゴー村のワイン造りを牽引してきた老舗のカベルネ・ソーヴィニヨンは、上質な酸と滑らかなタンニンが特徴です。ラムや鹿肉も、複雑なアロマがアクセントになり、軽やかにペアリングできます。

・雄大なカリフォルニアの大地を凝縮した贅沢なカベルネ・ソーヴィニヨン
【クライン】クラシック カベルネ・ソーヴィニヨン

カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンの実力を伝える1本。単一品種のため、カベルネ・ソーヴィニヨンの魅力を心ゆくまで味わえます。
ヴィーガン認証も得たサステナブルな製法も高評価の理由。ハンバーグやミートソースベースの料理と楽しめる、親しみやすさが魅力です。初めてのカベルネ・ソーヴィニヨンとしてもおすすめ!

・欧州の職人技が光るチリの銘品!希少性の高いカベルネ・ソーヴィニヨン
ミゲル・トーレス チリ  コルディエラ カベルネ ・ソーヴィニヨン レセルヴァ・エスペシャル

独特の地形から、コスパのよい高品質なカベルネ・ソーヴィニヨンを生み出すチリ。スペインの名門ワイナリーが、欧州の技術を駆使して造り上げた銘品がこちらです。
古来、神聖な山とされてきたアンデス山脈の恵みを十全に伝える1本は、フレッシュで爽快。少数生産による細やかな手法を実感できます。

最後に

フランスのボルドーから始まったカベルネ・ソーヴィニヨンは、現在は世界各地で栽培され、カリフォルニアなどの銘醸地を生み出しました。
黒ブドウの王様と呼ばれるカベルネ・ソーヴィニヨンは、複雑なアロマとそれらを引き締めるきりっとした酸味が特徴。
世界各地のカベルネ・ソーヴィニヨンの中から、ぜひお気に入りの1本を見つけてみてください。

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